道具を使うきっかけ

道具を使うきっかけ

あっという間に涼しくなり、秋の訪れを感じますね。

お山の子どもたちの「秋の実り収穫」では、いろんな道具を使う『きっかけ』につながる場面も多いです🌰

ふゆび・あけびは、木にツルを巻き付けながら実をつけているので、「あっ、ふゆび見つけた〜!」と、木を見上げて実の場所を確認しています😊

手の届かない場所の実を収穫するため、自作の『フルーツピッカー(通称:竹くるくる)』を竹や枝で作り、熟すタイミングを待つ子どもたちとスタッフ。

お山の子どもたちに代々引き継がれている『秋支度』です🎶

『持ちやすさ』や『長さ』を吟味しながらの材料集めから始まり、のこぎりで自分が思う長さに切ったり、足りなければ繋いだり…。

ナタやハンマーを使って、竹先に切り込みを入れたら何かを挟んで割れ目を固定して完成!

熟し始めたエビヅルの収穫に使いながら、
「手が疲れる…、重いなぁ〜💦」
「もうちょっと長い方が良いかも〜、届かない!」
「あれっ?!もう壊れちゃった…!」
と、改良点や強度の大事さに『使って気付く』日々を重ねています✨

『マテバシイ(どんぐり)』を大量に収穫した日。炒って食べた後に、残っていた分をおやつの材料にすることにしました。

ハンマーで割って、割れた部分から殻を剥き、お皿に集めていきます。

小さなマテバシイにハンマーが当たらない!端に当たると意図しない方向に飛んでいく!

弱過ぎると…、割れない…。強過ぎて…、潰れた!!!

3本のハンマーを5人で使いながら、力加減や音の違い、マテバシイの固定の仕方など、それぞれの『気付き』と『成功体験』『失敗体験』が共有されていきました✨

道具を人数分準備していないことで『共有』や『会話』につながります。

時には、貸し借りの順番や使う回数などで相談が長くなることも…。

お互いの主張や思いを聞き、自分たちで折り合いをつけていく『お山として大切にしたい時間』です。

危険を伴う道具を使う場面もあります。

『身を守る約束』やルールについても、年齢や興味に合わせてその都度確認しながら、自分のイメージするものを作るために使ったり、便利に使いこなす体験を積み重ねていってほしいです。

ある雨の日☔「今日は、雨を集めたいです!」と発表した年中のRくん。

ボウルを軒下に置き、虫探しや焚き火の途中で水の量を確認しながら、5時間半かけて3L以上の雨水を集めました。

「持って帰りたい🎶」と、ペットボトルの空き容器に入れてお持ち帰り✨

長靴洗いと、トイレで用を足した後に流す水(どれくらいの水で流れるのか実験)に使ったそうです。

身近な道具をいろいろな用途に工夫して使い、これからも『これ使えるかも?!』『やってみたい!』や『不思議に感じること』を大切に過ごしてほしいです😊

ことちゃん

 

『竹くるくる』作り。スポッとはまる竹を見つけ、ツルで結んで長く改良中。

石でおしり部分を削ったら、千枚通しで中身をくり抜いて、『どんぐり笛』や『どんぐり指人形』作り🎶硬かったり、怖い時は、スタッフと一緒に「やってみたいをやってみる」

炒ったマテバシイを割るコツ、掴んできました〜😊

炒っていない『ごっこ遊び用』のマテバシイ。
週末前の片付けでは、「全部を手洗いする」と意気込む子どもたち。干す場所が足りない…としばらく考え、雑巾2枚ではさみ拭きすることにしていました😊

 

手ぬぐいの新しい使い方〜✨

スタッフが作ったゲームにお客さんでやってきたS君。
一度来てすぐに「雨が降ってきたからちょっと待ってて〜」と何かを取りに…。戻ってきたSくんの頭の上には、お皿が傘のように乗っていました♥

散策に出かける時は、『竹くるくる』をお供に歩くことも多いです。使いたい時にすぐ使えるように…✨

帽子を投げて、木に引っ掛けて取る遊びが流行中〜。そんな時にも大活躍の『竹くるくる』です。

砕いた『マテバシイ』を使ったおやつ。『マテバシイと梅の混ぜおにぎり』は、『しっとり風味のマテバシイ』

『マテバシイクッキー』は、『カリッと歯ごたえのマテバシ』

9月から始まったクッキング(野外調理)のために、薪を、のこぎりでかまどに入る長さに切り、使いやすいよう太さごとに分けて薪小屋に積んでいきます。

 

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『お山の教室』とは…

晴れの日はもちろん、雨や雪の日も自然の中(屋外)で過ごすことを大切にする『森のようちえん』スタイルの保育園です。

幼児の『遊び』は『学び』という考えのもと、島まるごとフィールドとし、島ならではの山・海・田んぼなど多彩な環境で子どもたちは日々遊びこんでいます。