『食べられるの?』

『食べられるの?』

散歩をしていると、わらび・三つ葉・スイバ・グミ・つわぶき…などなど、口に出来る春の野草や木の実と出会います。

進級児の年中Kちゃんが、スイバを口にしていると、新入園児の年少Mちゃんが、「それ食べたい」「それって食べられるの?」と言いました。

それを聞いていたKちゃんが、「あっちにあったよ。一緒に行こうか?」Mちゃんはこくんと頷き、2人でスイバのある場所へ。Kちゃんは食べ方までMちゃんに教えていました。

フィールドの一つであるイルカ広場にグミの木があり、まだ緑の実の時から、「あっ、実があったよ」「赤くなったら食べられるんだよね」と楽しみにしていた進級園児の年長Sちゃん。

4月になって赤い実がちらほら出てくると、木の周りをよ~く歩いて、赤い実を見つけていました。「においでわかるんだよ♪」素敵な特技です!

歩いている時に、進級児の年少Rちゃんが、「いっぱいわらび採るんだ」と片手いっぱいにわらび採り。

その隣で、「ここにもあったよ」と友だちに知らせる進級児の年中Aちゃん。自分はあんまり食べないから見つけるだけ。

好きだからたくさん集めたい。

はたまた、自分はあんまり好きじゃないけどお家のお土産にしたい!と、山菜採り一つとっても色々な子どもの気持ちが見え隠れして面白いです♪

お家に持って帰ってあく抜きしてもらって食べたわらびの味。どんな味がしたかな?

歩きながら出会った山菜や木の実の中には、その場で採ってすぐ口に出来ることで、素材そのものの味を楽しめるものもあります。

『おいしい!』だけでなく、まだ熟してなければ『渋い』『苦い』にも出会います。

友だちがグミを食べて「渋い…」とポツリと言うと、「もっと赤いのが甘いよ。探してあげようか?」と声をかける姿が見られます。

何度も食べてきた子は、どんな色が甘いグミかをよ~く知っているのです。

熟してない時の味を知ることで、熟した時の美味しさがさらに際立つでしょう。またスイバやわらびは、育ちすぎたら固くて美味しくなくなります。

日々野外で過ごすことで変化に気付く機会が多くなり、食べられるものが時間をかけて育っていくうちに美味しくなっていくこと、また育ちすぎると食べられなくなっていくことなど、素材そのものの『旬』を体感しているなぁと感じています。

これからは、草イチゴの季節がやってきます♪

最近では草イチゴの花が落ちて、緑の小さい実を見つけると、「あっ…!見て見て!」と教え合っている子どもたち。

季節ごとに出会う色々な『食べられるもの』を楽しんでいきたいです!

みっちゃん

 

スイバのある場所を教える年中Kちゃん。食べやすく葉っぱなどを取ってあげて年少Mちゃんへ。「すっぱいけど美味しい!」とMちゃんも嬉しそうです♪

金光寺の展望台にあるグミの木に緑の実を発見。どこかに赤い実あるかな~?と探していると、「これは少し赤くなってるからもう少しで食べられそう!」

赤いグミの実を何個も見つけました。「お家にお土産にするんだ」と話した後、「ダンゴムシさんも食べるかなぁ」と、ダンゴムシにもお裾分け。

赤いグミの実を見つけるのが得意な年長Sちゃんがグミの実を探し、それを心待ちにする年中と年少さん。

散歩中に、「わらびここにあるよ!」「あっ、あそこにも!!」旬の時期にはあちこちで発見できます♪

「おうちに持って帰るんだ~♪」と片手いっぱいのわらび。

金光寺の展望台の上から、「良い景色が見えるよ~」「海も見える!」と、山の上からの景色を楽しんでいます。

海士町綱引き大会前のある日。子どもたちでロープを使って綱引き遊びが始まりました。親御さんの綱引き練習をよく見ていて、審判を始める子がいたりもします。