「お山の教室」について

 

島根県の沖合、日本海にある離島・海士町の『島を遊びこむ お山の教室』は平成26年から“森のようちえん”のイベント型(週1回)から始まり、平成30年には月曜日~金曜日開園の保育園となりました。

幼児が自然の中で様々な経験を重ね「生きる力の土台を育むこと」を目的としています。

自然と人と地域を通じて、これから生きていくための土台となる力を育てていけるように取り組んでいます。

 

「お山の教室」はじまりについて

『お山の教室』は、満3歳以上から小学校入学前の幼児を対象としています。

島のお母さんとNPO隠岐しぜんむら、二つの想いが合わさってはじまりました。

NPO隠岐しぜんむらは、平成20年より小学生対象の自然体験イベントを開催。対象を徐々に幼児にまで広げていきました。

一方、お母さんたちは「子どもを自然の中で遊ばせたい」という想いから、平成24年に「親子おさんぽ会」を発足。

自然の中を親子でお散歩し、NPO隠岐しぜんむらのスタッフがサポートするようになりました。

そして平成26年春、保護者様や地域からの要望が高まる中、NPO隠岐しぜんむらが運営主体となり『お山の教室』が開校しました。

週1回のイベント型だった『お山の教室』ですが、島のお母さんたちがもっと増やして毎日やって欲しいという思いがあり『森のようちえんをつくろう会』を発足、海士町役場と協議し、海士町としても必要性があるということで、平成28年度から海士町教育委員会の委託事業として現在の活動に至ります。

初めは小さな取り組みだったものが少しずつ大きくなり、徐々に関心が広がっています。

今では『お山』の愛称で島民の方に認知していただき、島外からも「『お山の教室』があったこともあり移住した」という、島へ移住促進の一つの要因としても一役買っています。

 

島を遊びこむ、とは?

幼児期の子どもにとって「遊び」は「学び」であり、成長していく上で土台となるとても大切な経験です。

しかし、現代では離島どいえど子どもだけで自由に野山で遊ぶ機会が少なくなってきています。

また、五感に働きかけ心身ともに成長を促す、自然の中での遊びもどんどん減ってきています。

私たちは、山、海、里、田んぼなど多様な自然がそろったこの島で、子どもたちが島じゅうを駆け回り、思う存分遊べる環境を創りたいと考えスタートしました。

大人が止めたり誘導したりすることを極力減らし、子どもが納得するまで「遊びこむ」ことで、島を愛する気持ちや生きる力の土台を育んでいけると考えています。

 

概要

 名称  島を遊びこむ お山の教室
 種別   認可外保育園
 対象年齢  満3歳〜5歳児
 開所時間  8:00-17:45
 開園日  月曜日〜金曜日
 休園日  土日祝日・お盆・年末年始・その他に臨時休園あり
 定員  14名
料金 入園料 1,000円
保育料 37,000円/月
食事代   6,000円/年
 運営法人  NPO法人隠岐しぜんむら
 所在地  島根県隠岐郡海士町大字海士5328-6
 TEL  08514-2-1313
 サイト  https://ama-morinoyouchien.com
メール amanooyamaアットマークgmail.com

※弊園は認可外保育施設のため保育の無償化対象施設となります。保育料月額37,000円が無料となります。食事代年額6,000円は無償化の対象となりません。

 

島根県海士町(あまちょう)について

島根県隠岐郡海士町は、島根県本土からフェリーで約3時間(約60キロ)、日本海に浮かぶ隠岐諸島の一つ中ノ島にあります。

海士町の人口は約2,300人です。過疎地域の課題を抱えた日本の縮図とも言えます。

一時の財政破綻寸前の状態から、行政や民間の様々な取り組みによって回復し、今では人口の約2割が移住者ということで、近年「地方創生のモデル地域」として注目されています。

 

NPO隠岐しぜんむらについて

「お山の教室」はNPO法人隠岐しぜんむらが運営しています。

隠岐しぜんむらは、地域の自然・歴史・文化を生かしたエコツーリズム・環境教育を通して、自然が未来に残され人と自然とが共生する社会を目指した教育事業・地域振興・調査活動をおこなっています。

これまでにも自然の中での自由な活動をテーマにした小学生対象「しまのこ自然楽校」や、親子イベントとしての「森のようちえん」などを実施してきました。

2014年からスタートしたお山の教室事業は、その延長線上にあるものです。(NPO隠岐しぜんむらのサイトはこちらから