お山の春遊び

今年度のお山が始まって、約2か月が経ちました。
今年4月に入園した子たちは、ずっと外で遊ぶ環境に身体の疲れは見せるものの、初めてのことに臆することなく興味を持ったり挑戦したりしています。
昨年度からお山に通っている子たちは、新しい顔ぶれになり多少緊張したりしつつも、一つ学年が大きくなった喜びを感じているようでした。
今回は春になり、草花や虫と出会う機会が増えてきた中、子どもたちがお山でどんな遊びをしているのか!?を紹介したいと思います。
お山の教室は、金光寺山という山頂付近に位置し、多くの自然に囲まれた場所にあります。
自然豊かなので、もちろんあちこちに”雑草”と呼ばれる草が生えており、大人なら片付けたくなる枯れ葉や落ち葉もたくさん落ちていますが、子どもたちにとっては遊びに欠かせない宝の山です。
ままごとに使うと、いつもなんだか素敵なものを作り上げる子どもたちに驚かされます。
・落ち葉でお好み焼きを作ってみたり…(綺麗に丸く形作ってました)
・小判草の実をご飯に見立てて、他の草でカレールーを作って、ご飯とルーが別々の本格的カレーを作ってみたり…
・板の上に椿の葉っぱを並べて「これははくさいで、これはアイスで…」とお店屋さんごっこしたり…
葉っぱや花はなりたい姿にも変身させてくれます。
・良い具合の大きさと形の葉っぱを見つけて「うさぎ」になる子。
・落ちてた竹を見つけて「まじょ」になってみる子。
・シダを見つけて「ようせい」になってしまう子。
・「このくさは はねで、そらとんでるんだよ!」と大きな葉っぱを羽にして鳥になって空を飛ぶ子。
たかが草、されど草、草あなどりがたし!!
4月からはカエルもよく見つけるようになり、こどもたちは「けろちゃん」と呼んで可愛がっています。
けろちゃんのためにレンガで家作りをする姿が、何度も見られるようになりました。
「ここがきっちんで ここがごはんたべるところで ここがおふろで…」とみんなで話し合って作り、時にはイメージが固まりすぎて「ここはきっちんとちがう!」「そこにいしおいちゃだめ!」と口げんかになることも。
そんなけんかも友だちがいるからこそできること。友だちとの関わり合いを通して自分の気持ちにも、友だちの気持ちにも気づいていけたらと思いながら、見守っています。
カエルさん、貴重な学びの機会をありがとう。(カエルさんは触られ過ぎて毎回くたびれています…ごめん!)
・新しい花もいっぱい咲き始め、花摘みに夢中になる子も。
・花や葉っぱを水に入れて遊んでいたら、偶然にも色水が出来たりもして…
無垢な心と素敵な想像力で、豊かに遊ぶ子どもたちを見ては素敵だな~としみじみ思うのでした。
みっちゃん