生き物を飼う

生き物を飼う

梅雨が終わり、季節は夏に向かい始めました🌤

春から梅雨、そして夏へと季節が変わりゆく中で、いろいろな生き物に出会っている子どもたち。

見つけたことが嬉しくて、夢中になって捕まえる子、ちょっと緊張した表情で、友だちが捕まえた虫を見ている子、特徴や動きを間近で観察しながら図鑑を広げる子など、生き物と出会った時の反応もさまざまです。

虫かごに30匹くらいのダンゴムシを集めるMくん。

家の近くで見つけたアカテガニと一緒に登園し、お山の虫かごに別宅を作りそこにアカテガニを入れてお山で一緒に過ごし、一緒に帰っていたGくん。

自分で育てているキャベツの葉で見つけた青虫が虫かごの中で蛹になり、羽化したモンシロチョウが飛び立つ様子を見送ったSちゃん。

『可愛いなぁ~♪』
『やっと捕まえたから逃がしたくない!』
という気持ちから、友だちと相談して、
『一緒に飼おう!』
『いいねっ✨』
と虫かごで飼い始めることもよくあります。

金光寺の山頂にある小川でカニを捕まえて飼うことにしたAちゃん、Sちゃん、Sちゃん、Rちゃんの4人。

最初は、嬉しくて可愛くて、家作りや餌の準備などで盛り上がっていましたが、しばらくすると世話をすることに飽きてきたり、毎日を過ごす中で飼っていることを忘れていることも…。

一週間が過ぎる頃、虫かごの中で、何匹が死んで、弱っていることに気付き、金光寺まで逃がしに行くことになりました。

捕まえて持ち帰る時は、嬉しくて虫かごを持ちたい気持ちでしたが、逃がす時には、『重たいから持ってよ~』と人任せの言葉も聞こえてきて、スタッフ自身、『生き物を飼うこと』『命の扱い方』など、子どもたちと一緒に、どう受け止とめ見守っていくか模索することも多いです。

おでかけ先で、海を見ながらお弁当を食べた日。

私(スタッフ)が、小さなエビを捕まえ、お山まで連れ帰り私(スタッフ)が責任を持って、飼うことにしました♪

『生き物の飼い方』の絵本を図書館で借り種類を調べ、水槽の中の環境を整えました!

3~4日に一度は、近くの港まで海水を汲みに行き、水槽の掃除。

餌は、貝を割って水槽に入れたり、お弁当のご飯粒をあげ、食べ残しはすくう。

Tちゃんからは、みんなで磯遊びに行った時に、
『この海藻は、隠れやすそうだからイソスジエビちゃんが喜びそうだよ♪』
とアドバイスをもらい、Rくんからは、
『俺が魚釣りでイソスジエビの餌を釣って絞めようか!土曜日、魚釣り行ける?』
と誘いの言葉をもらい、週末に一緒に釣りに行き、小あじを釣って捌き、水槽の中へ。

自分が出来る限りの世話をしましたが、ある日の朝、水槽の中でエビは死んでいました。

子どもたちからは、
『ことちゃん!イソスジエビが死んでるよ!!』との報告…。

『海水も変えてたのに…』(暑かったのかな?寒かったのかな?)
『餌もあげてたのに…』(好きなもの選べなかったからかな?)
『広い水槽にしてたのに…』(海よりは狭いしね…。海には家族がいたのかも?)
『ストレスかな?』(ストレスって何?)

『私の問いかけやひとり言』と(こどもたちの反応)で、思いつく原因を考えてみましたが、想像することしかできないので、みんなで思いを巡らせる時間になりました。

その日のはじまりの会で、『体は元気だけど、心がちょっと元気じゃないです』とエビの死に心が沈んでいることを私の気持ちとして伝えると、
「いい匂いだよ、花の匂いで心が落ち着くかも?どう?」
と葛の花をプレゼントしてくれたTちゃん。

生き物への興味や愛情、「命あるもの」への接し方など、興味があるからこその気付きや友だちからの刺激など、たくさんの経験を重ねながら、いろいろな想いを巡らせてほしいなぁと思う毎日です。

ことちゃん

虫網がなくても、手でトンボを捕まえようと狙います✨コツをつかむと、上手にゲット~♪

お山では、いろんな種類の毛虫で出会います。色や模様だけでなく、毛の長さや生え方もいろいろなので、観察する手にも力が入ります。

畑で育てていたキャベツについた青虫を飼い始め…♪

羽化したモンシロチョウを見送りました~😊

『こんなところにクワガタのメスがいた!』とベンチ近くで見つけたクワガタ。触っていると、手足のフ節が引っかかり取りにくくなり、考えた秘策は、『枝が好きだから、自分でこっちにくるかも~😊』でした。(でもなかなか動かず、最後はゆっくり、左右に向きを変え、虫かごに戻していました)

愛読書には、『食べられる虫ハンドブック』もあります!

ある日、調理法まで確認して、『食べられる虫』を捕まえたRくん。一緒に食べてくれる友だちを必死に探し、Mくんが『食べるよ~🎵』と言ってくれましたが、「フン抜き」の途中で、『やっぱり逃がそうかな…』と、Mくんに一言伝え、そっと逃がしていました。

磯遊びでは、海の生き物に出会う機会も多いです🐡

スタッフが買っているイソスジエビのために、『この海藻は、隠れやすそうだからイソスジエビちゃんが喜びそうだよ♪』と声を掛けてくれたTちゃん。

水槽の海水がみるみる海藻色になる様子を見て、『アラメ(海藻の名前)で染め物できそうじゃない?』と話したSちゃんの一言がきっかけで、煮出して染め液を作ることになりました!(煮出している時も、『良い匂~い♪』とまるでお料理のようです)

布に石や棒を毛糸で結び模様を付けて煮込んで…

素敵な「アラメ染め」の完成~✨