ただ自由に遊ぶだけじゃない!みんなで共有する時間「〇〇の会」

お山の教室は「ずっと外で、ただ自由に遊んでる」と思われがちですが、
一日の流れの中で子どもとスタッフみんなが集まるとても大切な時間があります。
それはまず、朝一番にある「はじまりの会」。
子どもとスタッフが環になって、はじまりの歌にのせて、子どもとスタッフがお返事。
そして、スタッフから「気になったこと」、「今日気をつけてほしいこと」などを伝え、
子どもたちから「今日したいこと」「みんなに伝えたいこと」などを一人ひとり発表します。
スタッフ「きょうはなにがしたい~?」
子ども「はいっ!」「はいっ!」
次々と手があがります。
~「〇〇ちゃんとおままごとがしたい」
~「〇〇くんと、〇〇くんと、〇〇くんで、けいさつごっこがしたい」
~「おやまのうえまでいきたい」
~「きのぼりしたい~」
などなど・・・
朝お山にきて、その時に子どもがしたいなと思っていることを、みんなに伝えてもらいます。
スタッフは、はじまりの会で子どもたちの意見(想い)を聞きながら、
その子のその日の体調や気分・様子を把握し、天候や季節ならではの旬のモノを頭に入れながら、
その日の活動の最初の一歩(だいたいの行く場所やだいたいの過ごし方)を決めていきます。
(言葉が出るまでじっくり待つことも・・・。
でも言葉で出ないときはそれはそれでいいよの姿勢で。)
この「きょうはなにがしたい?」と大人が問いかけるのには理由があります。
自分の心の中にある「自分の気持ち」に目を向けてほしい・・・
そしてそれを言葉にして周りに表現してほしい・・・
という想いがあります。
だから、その子が言ったことに、ちゃんと取り組めたか、達成できたか、
ということが大事というわけではありません。
幼児は、興味・関心が一分一秒で変わっていきます。
一人でモクモクと工夫しながら変化していく遊びもあれば、
友だちがやっていたこととつながって変化していく遊びもあります。
幼児期は、自分の気持ちから湧き出たものに正直に、手足を使って、五感を使って
それぞれのペースで「遊びこむ」ということが大切なんです。
(去年はたくさん雪が積もったよ!それぞれモクモクと。)
この「きょうはなにがしたい?」という問いは、
「このお山ではあなたが活動をつくっていっていいんだよ」
「あなたが思ったことをやってみていいよんだよ」
というメッセージでもあります。
私はこのメッセージの裏側に、
「あなたの人生はあなたのもので、あなたが好きなように切り開いて生きていってほしい」
という願いを込めています。
(みて~!と笑顔満天☆)
自分が言ったことが全て実現するとは限りません。
人それぞれにやりたいこと、想い、思惑はあるわけですから、
折り合いがつかない時もあります。
その時は人が人と過ごすときに必要な力(コミュニケーション力)が問われます。
それもまた練習。
お互いに育ち合いです。
他にも、お山では「ふりかえりの会」(昼食の後)、「さよならの会」(おやつの後)があります。
「ふりかえりの会」では、午前中の遊びで楽しかったこと、面白かったこと、
みんなに伝えたいことなどを、それぞれ話します。
「さよならの会」では、その日の子ども達の様子に応じて、
歌を歌ったり手遊びをしたり、絵本を読んだりしています。
(生き物や植物の本は大人気!実際に見たことあるもの、
触れたことがあるものばかりで、生きた知識として入っていく)
(手遊びで子どもたちの気持ちものってくる♪)
お山の教室の「〇〇の会」は、これからも大切にしていきたい時間です。
♪ はじまりのうた ♪ (幸せなら手を叩こうのメロディにのせて☆)
おはよう やまのことりさん おはよう やまのおともだち
きょうは なにができるかな いちにちが はじまるよ
おはよう やまの〇〇ちゃん おはよう やまの〇〇くん・・・・
きょうは なにができるかな み~んな あつまったよ
♪ さようならのうた ♪ (お山が始まった時に、あるお母さんが教えてくれた歌)
さよなら さんかく またきて しかく
ごきげん ごかくで また あした
(さようならっ!)