端午の節句 ーまきづくりー

端午の節句 ーまきづくりー

海士町では、旧暦で端午の節句をお祝いする習慣があります。

本土だと柏餅を食べますが、海士では柏の葉のかわりにまきの葉(サルトリイバラ)を使い、あんこの入っただんごにまきの葉でまいたものを『まき』と呼びます。

お山の教室でも毎年旧暦の端午の節句に合わせて作っています。

まずは、『まき』を作る前日にまきの葉を集めに行きました。

小さいまきの葉だと団子が包めないため、事前に手のひらサイズの葉を100枚集めることを伝えると…。

「手より少し小さいな〜」
「見て、これすごく大きい!!」
「大きいけど虫に食べられちゃってるなぁ〜」
「1.2.3.……64!みーなーさーん、今64枚で〜す」
と、散歩を楽しみながらも、まきの葉を100枚集めることができました😄

『まき』をつくる当日は、ALTのマイケル先生の来園の日だったのでいっしょに作りました。

子どもたちは2つのグループに分かれて、まきの葉に油を塗るところからスタート!

できあがったときに団子と葉っぱがくっつかないように、葉全体に油を丁寧に塗っていきます。

油が塗れたら、生地作り!

団子の粉とまきの粉を混ぜたものに、水を少しずつ入れて、耳たぶの柔らかさになるまでこねていきます。

とっても慎重な子どもたちは…
「このぐらいかな?チョロッ」
「チョロチョロッ、入れすぎた!」

そして、みんなで掛け声を会わせて「うんとこしょ、どっこいしょ!!」とこねては、順番に水を入れたりして、耳たぶぐらいの柔らかさを目指して生地をこねました。

中には、水が足らなくて生地がまとまらないことに気付いて「水をもっと入れようよ」と伝える子もいました。

できた生地をちぎって、伸ばして、あんこを包んで、まきの葉でサンドイッチすれば、あとは蒸すだけ。

蒸しあがった『まき』は、給食のデザートと午後のおやつで頂きました🤤
出来立て熱々は、ふわふわで美味しい!

午後のおやつでは、「冷めたらもちもちになってる〜」と出来立ての『まき』との食感の違いを感じながらもおいしそうに食べていました😄

『ひな祭り』『こいのぼり』『七夕飾り』『しめ縄』など、昔の人はそれぞれに想いが込めて取り組んでいました。その気持ちを大切にして、地域ならではの習慣的文化を経験して行って欲しいです☺️

あがちゃん

 

んー、汚れや虫食いがないかしっかり確認!
「これは大丈夫でーす!」

長いツルとまきの葉発見!まきの葉の取り放題だ〜✨

手のひらより大きい葉っぱは〜…あ、ここにたくさんあったよ!

採ったまきの葉は、洗って乾かして当日に向けて準備🎵

葉っぱに油を塗る姿は真剣です。職人は静かに取り組みます!

耳たぶぐっらいの固さとは。作るだんごの生地の固さも確認して…

慎重に水を入れて…チョロロロ。よし、こねるぞー!

上手に伸ばせるかな。ちょっと破れちゃったからやり直そ〜😀

机や手のひらを使ってあんこを包めるぐらいに伸ばします。
ぎゅっぎゅっぎゅっ…できた!

あんこを包んで、まきの葉でサンドイッチにして
あとは蒸せばオッケー。

あちちちちっ
出来立てだから、冷ましながら食べてね!