お山の磯遊び

お山の磯遊び

6月下旬から始まる磯遊び。

海士町の浜辺は、島が火山からできた名残で溶岩のためごつごつした岩の浜辺=磯が多いことから、磯遊びを楽しむことができます。

そんな磯遊びをするのに、知々井地区と宇受賀地区の磯におじゃまし遊んでいます。

 

磯・海遊びで気をつけていること

子どもたちが大好きな磯遊びですが、行って楽しく遊ぶ!…だけではありません。

磯で遊ぶ時に気を付けることがいくつかあります。

 

1.漂着物の危ないものには触らない。

磯には漂着物がたくさん流れついています。シーグラスや遊び道具になるものが流れ着いていれば拾って楽しむ一方で、注射器があったり、謎の液体が入ったペットボトルのような入れ物があったり、まだとがっているガラスが落ちていたり…。

危ないものには触らないということを毎回必ず伝えています。

 

2.危険な生物の認識と対処

危険な生物が泳いでいることがあります。クラゲ、ゴンズイ、ガンガゼなどなど…

それぞれの生き物がどう危ないか、見つけたらどうすればいいかを伝えています。

 

3.気温と体調に気をつける

水温が低い時の遊び方、気温が高く日差しが強い時の遊び方を考えることです。

体が必要以上に冷えないためにどうやって遊ぶか。熱中症にならないように何を気をつけたらいいか。

 

普段のお山での遊びでも伝えていることですが、楽しく思いきり遊ぶためには準備がとても大事なのです!

すぐに全てを理解することは難しいけれど、毎回伝えることで子どもたちの中に少しずつしみこんでいくといいなと思っています。

 

▽出発前、危険生物について伝える。写真はガンガゼ。

▽海に入る前に、漂着物のことなど伝えています。

 

いざ、磯遊びへ

さてさて、自分の身を守るために大事なことを確認したら、早速磯遊びへ。

 

磯遊びでよくみられる遊びといえば、生き物探し!!

磯の潮だまりの中には小さい魚が泳いでいたり、えびやカニが隠れていたり…

まずは見つけるところから。

タコメガネや自分の持っている水中メガネを使って海の中を覗いてみます。

 

魚を見つけると、「捕まえてみたい…!」という気持ちが芽生え、捕まえられるようになるまで、子どもたちと魚との闘いが始まります。

「見つけたよ~!」「こっちにいる!!」と言って、ジャボジャボ水の中に入って追いかけると…音や水しぶきで魚はさ~っと隠れてしまいました。

「あ~逃げちゃった~…」

何で逃げちゃうのかな?なんで捕まえられないのかな?

そんな思いと一緒に、何度も挑戦!

上手くいかない経験が、子どもたちの“なんでだろう?”、“どうしたらいいんだろう?”という気持ちを膨らませます。

お山に入園してから毎年何度も魚と格闘してきた子どもたちもいます。

タコメガネや自分の水中メガネで魚の居場所をまずはチェック。

捕まえる魚をロックオンすると、そーっと近づいてさっと捕ったり、網を海の中に設置しておいて網の上に魚がくるまでじっと待ったりと、何回も磯遊びをする中で得た技で、魚を捕っていきます。

水の中だけでなく、岩場の間にカニが隠れていることもよくあります。

「ここにカニがいた!」と一人が言うと、それを聞いた子どもたちが集まり、「本当だ!」「誰か捕まえて」「あっ、あっち行っちゃった」。

岩の奥に隠れたカニを捕まえるのはなかなか難しい…。

 

色々な形や大きさのある貝集めを楽しむ子の姿も見られます。

もう中には何もいない貝殻を見つけたり、まだ生きている貝をひっくり返してフタ側の様子をじ~っと観察したり…。

岩場の上に置くと、「見てみて!貝が動いているよ!!」

貝がゆ~っくり移動していくのにも興味を示します。

「どこいくのかなぁ?」「水のあるところにいきたいのかなぁ?」なんて言葉のやりとりも楽しみの一つです。

子どもたちに捕まえられた魚や貝たち。

一通り子どもたちから観察され、愛でられたのち、「またね~」とまた海へ。

 

岩場では、大きな岩を家に見立ててお家ごっこが始まる場面や、磯の岩場を飛び石のように渡って遊んだりする子どもたちも。

丸や四角、ハートの形をした石など色々な形の石があちこちにあり、子どもたちは想像力をかき立てられるようです。

丸い石は「これハンバーグみたい!」、三角の石では「おにぎりみたい!」と食べ物に見立てたり。「見て!いったんもめんみたい!!」と言う子の拾った石を見ると、本当にいったんもめんみたいな形をしていてびっくりしたことも。

 

タライを船に見立てて遊ぶ姿も見られます。

乗客は自分!船の上に乗れるか!?浮かべるか!?

船(タライ)に石を載せて遊んでいた子と、どの石ならタライが沈むか…を考えてみたりもしました。

大きい石を2つ載せると沈むけど、大きい石1つと小さい石数個の時には沈まない!

でも石をタライの真ん中じゃなくて端に置くと傾いて水が入っちゃうんだーなんて実験してました。

 

少し足元が見えにくいところを渡れなくて困っている年少さんを見て、年中さんが「手つなごうか?」と声をかけていました。

最初は自分で行けると話して挑戦するも、なかなか進めず…その間もずっとそばを離れず見守っていた年中さん。

もう一回「手つなぐ?」と聞くと、年少さんもそっと手を伸ばししっかり手をつないで、渡ることができました。

周りの子を助ける時に、ただ助けるだけでなく、相手の気持ちを聞いたり頑張ろうとする姿を見守っている姿に、ほっこり嬉しい気持ちになりました。

 

磯で遊ぶ時も、お山の自然の中で遊ぶ時と一緒で、いろんなことに興味を持ち、そこにあるもので工夫したり想像力を膨らませながら遊ぶ子どもたちの姿にたくましさを感じます。

これから夏本番!!

海でも山でも夏だからこその遊びで、思い切り遊びたいと思います♪

 

みっちゃん