お山の保育参観 ~1年でこんなに大きくなりました~
新たなメンバーでのお山が始まり1カ月が経とうとしています。
昨年度3月には年長さん7名がお山の教室から巣立ちました。
今年度はじまったばかりの4月、進級したばかりのころ、在園児の子たちもまた一つ大きくなったことに、
「年中さんになってうれしい」「年少になってドキドキしてる…」と、
大きくなった気持ちを教えてくれた子どもたち。
新しく年長さんになった一人の子は、
「年長さんになって緊張してる。だって、困ってる子がいたら助けにいかないといけないから」
別の年長さんは、
「もう足速いからすぐ助けに行けるよ」
子どもたちの中で、年長さんは困ったときに助けてくれる存在になっていたんだ!と嬉しい気持ちになりました。
また、昨年度の年長さんの存在の大きさを子どもたちは感じていて、そんな年長さんになりたいという憧れの気持ちを持っているからこその、年長さんになる嬉しさや誇らしさがある様子。
巣立った年長さんたち、大きな贈り物をありがとうという気持ちと、そんな素敵な姿を小学校でも発揮してほしいと感じた子どもたちとのやりとりでした。
<お山の保育参観>
巣立った年長さんもまだお山にいた3月、お山では保育参観を行いました。
毎年その時期に保護者を招いてお山で過ごす日を設け、スタッフ同士で相談、時には子どもたちとも相談してその日をどんな風に過ごすかを決めています。
その年その年でメンバーが変わり、そのメンバーに合わせたお山での過ごし方を模索していると、どうしても毎年同じにはならないのですが、それもお山らしさということで(笑)
子どものたちの姿を思い返すと、この一年を通して、なかなか自分の好きな遊びを見つけられなかったり、友だちとけんかをたくさんしながらも、徐々に自分のしたいことを見つけ、思い切り遊びこんできた子どもたちの姿がありました。
葉っぱや竹や木を使って工夫して色々なものを作る子…
ごっこ遊びで劇のように役になりきって遊ぶ子…
泥でお団子やクッキーを何個も何個も作っている子…
鬼ごっこやだるまさんがころんだなど友だちとの遊びを楽しむ子…。
そんな、好きな遊びに夢中になって遊びこむ姿を保護者の方にも見てもらいたいね!というスタッフ同士の話から、昨年度はお山での普段の様子を知ってもらう機会として保育参観を行いました。
当日は午前中のはじまりの会から見守って頂き、その後一緒にいつも遊んでいるイルカ広場と虹広場へ。
最初はお父さんやお母さんが来てくれたことが嬉しくてそわそわしていた子どもたちも、時間が経つごとにいつもの遊ぶ姿が出てきました。
広場に向かう途中でホトケノザの群生を見つけてたくさん集めたり…
「お父さんを案内したい!」と言って、イルカ広場を一緒に探検したり…
木登りをしたり…
ノビル探しをしたり…
どんぐり葉っぱでカバンを一緒に作ったり…
お山での遊びをじっくり見てもらえた日となりました。
この一年間、遊びを通して本当に多くのことを学んできた子どもたち。
自分の好きな遊び、やりたいことを知ること。
やりたいことができるように、作りたいものが作れるように工夫すること。
やりたいことを友だちと一緒にやりたくて、誘ってみること。
上手く出来ない時には、得意な友だちに聞いてみること。
やりたいことが思ったように出来なくて、作りたいものが上手く作れなくて、悔しい思いをすること。
友だちと遊びたいのに上手く遊べなくて、けんかをすること。
でももう一回やってみよう、作ってみようともう一度挑戦すること。
やり遂げた時に、嬉しい気持ちになること。
その喜びを友だちや大人と分かち合うこと。
お山の自然の中、友だちの中で思いきり遊んだことが、子どもたちの成長の根っこの一つになっていたら本当に嬉しいです。
今年度は新しいスタッフも加わり、子どもたちは14名でのスタートです!
2022年度もよろしくお願い致します。
みっちゃん