お山の教室に通って、子どもたちはどう変わっていくか?(アンケート調査より)

5年目に入ったお山の教室ですが、「お山に入って何が変わりますか?」とよく聞かれます。
子どもたちの変化の一つとしてとても実感して分かりやすいものが、自然に関わることです。
島で育った子どもたちでも、今や「虫がきらい、怖い、泥だらけになるのが嫌、海が怖い・・・」などが当たり前。
お山に来始めた頃は、そういう場面によく出会います。
「せっかくこんな自然がいっぱいな島なのに、山も海も知らない、虫は触れない。
島の子どもたちが育つ環境として、本当にこのままでいいのかな・・・。」と思ったことが
お山の教室を始めた理由の一つです。
そんな子どもたちがお山で、遊び上手なお兄ちゃん・お姉ちゃんの背中を見て、
徐々に山も海も、虫たちも「おもしろい!」に変わっていきます。
泥の気持ちよさ、虫の面白さ、自然の中で心も体もどっぷりつかって遊べるようになります。
(保々見地区で田んぼをお借りして泥んこに!)
昨年度(平成30年度)3月、一年間のお子さんの変化について保護者の方向けにアンケート調査を行いました。
平日クラス(週1・2・3コース)と土曜クラスの子どもたち対象です。
その結果を見ると、自然への興味が広がり、危険な植物・生き物を覚え、更に山や海で遊びたいという意欲が育っている
ということが分かりました。
(東地区のおしき浜で、流れてきた板を船に!)
お山の教室は、自然に関わるところだけでなく、
自分で考えて動く、自分の気持ちを言葉にして伝えるなど、
日々積み重ねることで教育的な側面も育んでいきたいと思っていますが、
一番先に、短い期間でも効果が出やすいのは「自然に関すること」だと思います。
実際に、土曜クラスのように、月に2回午前中自然の中で遊ぶだけでも、
「ああ~、はじめの方に比べると自然の中であそべるようになったな~」
と子どもの変化を見ることができました。
(木登りはその子のペースで。初めてできたときの顔といったら・・・!!)
今だからこそできる、幼児期だからこそできる自然の中での遊び。
日本中でそれが広がっていけばといいなと思っています。
(落ち葉がとっても気持ちがいい秋。葉っぱが落ちるともうすぐ冬がだなあって。)
↓アンケート結果はこちら↓
~お山で過ごした子どもたちが一年間でどう変わっていったか見ることができます~