夏から秋へ

夏から秋へ

こんにちは、お山の教室スタッフのかなちゃんです!

前回の投稿では二部にわたって、夏の遊びをふりかえりました♪

今回は、その海遊びを経た山遊び、夏から秋にかけてのこどもたちの様子をお伝えしたいと思います!

 

 

暦では海遊び最後の日となる、8月31日。その日の遊び場は、多井海水浴場。

耳では蝉の声をきき、目では落ちた栗をみて、肌では汗をかいていないことに気が付きました。

 

 

いつもなら家から水着を着てくるはずなのに、今日は洋服を着ている。

「泳ぎたい!」気持ちなのに、からだは洋服を心地よく受け入れている。なんでだろう?

朝いちばんにする”はじまりの会”で、たくさんの「なんで」を話し合いました。

 

 

海にドッボーンと入るのが大好きな女の子!洋服の上からライフジャケットを着て、持ってきたマリンシューズには履き替えない。これが”今日の”準備万端。

「ねぇねぇ、はやく海に入ろうよ~~」と口では言うものの、

昨日は走って海まで一直線だったのに今日は、私の手をぎゅっと握ってじっと海の様子を眺めていました。

その日は海には入らず、岸壁の探検や漂流物で遊びました。

 

みんなで集まる会の中で、ひとりずつ夏の思い出をふりかえることに。

すると見えてきた、楽しかったこと・怖かったこと・挑戦できたことなど、たくさんの思い出。

 

もうすっかり懐かしい感じがする”磯遊び”。

最初の頃は、砂浜やころころ石の浜ですってんころりんあちこちで転げていましたが、ひと夏超えると棒を片手に険しい岸壁も上手く歩くことができるようになっておりました!

 

そういえば、水中で陸ではできないような複雑な動きをこなし、

水の抵抗がある中ででも水中めがねを覗きながら、タモや枝をうまく使っていましたね~

遊びの中で鍛えられた筋肉や感覚は、確かに積み上げられていました。

 

磯遊びに”戻った”んじゃなく、海遊びを経て”新しくみつけた”磯遊び。

 

”忍者くまで”でゴロンゴロン・・・発掘。そしてその音はガッシュガッシュに変わりました。

今日はみんなでお気に入りの石を探すことに。

 

「あ!これおしり石だよ!」どうしてこんな形になったのかな・・・?

 

目の前にあったのに、今まで気にとめなかった石のこと。ひと夏こえて、やっと出会いました。

自分たちが波に揺られ、からだが運ばれたように、浜の石たちもそうしてここに在ることを発見。

同じ海を泳いだからこそ気づくことができました。

 

バケツめいっぱいにお気に入りの石を拾ったら、今度は自慢の石を展示してみよう♪

納得いくまで何度も何度も・・・やり直して、「できた!」この張りのある一言。そしてこの表情。

ぷかーとのんびり浮いているときでさえ、気は抜けないのが海遊び。

おかげで『やり抜く力』『集中力』がぐんと伸びました。

 

生活面で大きく成長したことと言えば、”身支度”でしょう。

いつものお山のリュックに加えて、マリンシューズや水着が入ったプールバッグ・・・

いつもの倍ちかくある荷物に、最初はこんな風にお手上げ状態でした。。

 

しかし、使った物は自分で洗い・・・

干す!

複雑なライフジャケットも、{洗って→広げて→干す}ことを繰り返すうちに・・・

薄い水着ではなく、厚い洋服の上から自分で着ることもできるようになりました!

 

島だからこそ、天候に柔軟に海岸を選んで遊ぶことができ、毎日のように海遊びを重ねることができました♪

こういった環境には、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。

 

 

夏から秋、そして冬へと待ってくれない季節が移り行く中、自分の心と身体の変化の”ずれ”を体験していくお山のこどもたち。11月には、ひとりのお山の仲間との別れもありました。

 

いってらっしゃいパーティをしても、お舟のお見送りをしても、湧かない”別れ”という実感。いつもの明るい笑顔で、明日もひょっこりお山に来てくれるんじゃないかと思うほど。

またいつものお山の遊びに戻っても、ふと「〇ちゃんに教えてもらったんだけどね・・・」と別れた仲間を思い出し、丸太登りを友だちに伝授する女の子。

ひとりずつ決まった荷物置き場が、ずっと空くようになったことに気付いた男の子。そこには別れた仲間が好きな動物の絵が貼ってありました。

「どうする?はず・・・す?」とスタッフがこどもたちに聞くと、「う~ん、、、このままでいいんじゃない?」というやりとりがあったそうな。

そうかあ、暦には季節や時間の区切り・変わり目がはっきりあるけれど、心やからだのそういった境界は曖昧。時間の区切りも、心の曖昧さも、こどもたちと同じように感じ、相談しながら決めていけばいいんだなぁ。大人がすべてを用意・提供することはできないし、しなくていいんだなと気づかされました。

お山の大切な仲間は、本当に大切な”別れ”をわたしたちにプレゼントしてくれたと思っています。

 

日常の自然と非日常な別れ。どちらにもある心とからだの”ずれ”を、大切に汲み取りながら過ごすことのできる海士町を、お山の教室を、本当に素晴らしく思います。