【イベントレポート】地域で子どもの遊び場づくり プレーパーク2019・2020
昨年度からはじまった地域で子どもの遊び場、お山のプレーパーク。昨年度と今年度で8回開催しました。
回を重ねていくごとに、子ども・大人の「やりたい!」が生まれ工夫し、遊びが豊かになっていくのを感じます。
秋から冬の寒い時期の開催ということもあって火遊びは特に盛り上がっていました!
焼き芋、焼きリンゴ、焼きみかん、焼き団子、焼きもち、ポップコーンと焼いたらおいしい素材を焼いてはみんなで分け合って食べてほっこり。
自然と参加者の輪も広がります。また、素材を焼くだけでなく砂糖からべっこう飴づくりに挑戦する親子、燻製をする大人もいました!
【けし炭づくり】
けし炭を作りたい!と小学6年生の女の子。林で素材を集め、缶に穴をあけて素材を入れて火に入れしばらく待つと‥‥缶から火と煙が吹いてきました。
その様子をじっくり観察し、フタをあけてみるときれいなけし炭が完成していました!その様子を見守っていた子ども・大人も思わず拍手!
【火起こしに挑戦!】
プレーパークを始めた頃はマッチやチャッカマンで、火起こしにチャレンジする子どもたちが多くいました。
マッチを初めて擦る小学生、恐る恐るマッチをすり、恐怖で指先に力が入りません。
何度も挑戦するうちに恐怖感が薄れていき、ついに新聞紙に火をつけることができました。
驚きとともに「できた!」達成感あふれる表情がみられました。
次第に火起こしに慣れてきた小学生たち。何かもっと原始的な火起こしにチャレンジできたらいいなとスタッフが思い立ち、ファイヤースターターと火起こし器を導入しました。
これがファイヤースターターです。サバイバル用品として用いられている発火器具の一つです。
マグネシウムの塊と棒状の火打石を組み合わせたもので、マグネシウムの部分を削って強く打って火花を散らし、火種につけて火を起こします。
小学生低学年の男の子。手首に力を入れて火花を散らすのはすぐにできるようになっていました。
そこから火種に着火させるのが大変。何度も繰り返し粘り強くやり続けて見事火起こしに成功しました!
ならばこちらはどうか?
木でできた火起こし器。小学生高学年と低学年が挑戦するも回転が遅かったり凹み部分からずれ落ちてしまったりでなかなかうまくいきません。
ならば!俺が!とボランティアスタッフの高校生も挑戦!
何度も繰り返していくうちにコツを掴み、徐々に煙が立ってきました!周りの応援も熱が入り息をのんで一点集中。
格闘することおよそ15分。
もくもくと煙が上がってきて、ついにフーフータイム。
綿を炭化させたチャークロスに着火し、新聞紙にくるんでフーフー優しく息をむき込むと…見事着火しました!さすが高校生。
火起こし一つでこんなにもドラマあふれる挑戦をみせてくれた子どもたち。
火の怖さ、難しさ、面白さ遊びながら色々と学ぶことができました。
幼児が小学生をみて、小学生が高校生をみてと火のテクニックを伝えていってる姿をみることができ、改めて多世代が交流して学びを深める場がここにあると感じました。
【黒板づくり】
絵具でお絵描きが大好きな女の子。黒板づくりもはまってます!
出来上がった黒板は乳児・幼児さんが遊ぶいいきっかけになっています。
【葉っぱの穴・つたの輪っかでシャボン玉】
うちわの骨組みでのシャボン玉を用意していましたが、やりたい子続出で数が足りなくなり…
周囲にいたあるお母さんが黙々と近くにあったつるで輪っかを作り、やってみると、シャボン玉ができました!
それからは、穴の開いた葉っぱや竹筒、落ちているものでやってみるとシャボン玉ができた!
すごいアイデアです!
【ブランコ】
高~い木からぶら下がっているブランコはダイナミック!何度やっても楽しいね!
実は脚立がないので、高ーい木にロープをつるすのは一苦労。
お父さんが木登りしたり、はしごをつくったりロープに重りをくくりつけて投げてひっかけたり…、色々と大変だったんです!(笑)
【地域の遊び場ということの価値】
プレーパークではボランティアスタッフとして島前高校生や大人の島留学できている方も加わってくれています。
子どもにとって自分よりちょっと上のお兄さん、お姉さんの存在は身近に感じて話やすいし憧れを抱きやすい。憧れの力は挑戦心へとつながっていきます。
また、赤ちゃんの存在は偉大。自分より小さい赤ちゃんを大切にし、守る気持ちは自然と子どもに備わっていて一心に愛情を注いでいます。
親にとってもわが子を抱っこしてもらっている間ちょっとゆったりする時間、子育ての色々を話せる場になったらいいな。
年齢、職業、地区…ごちゃまぜの関係、集団だからこそいろんな価値観、多様性があり、学びがある。
それが地域の力だと思います。
8回の開催を試みて、スタッフとして改めて遊び場づくりって楽しい!もっと多世代が交流して遊べる場をつくりたい、その中で子どもの「やりたい!」「チャレンジしたい!」ができる機会をつくりたいと思いました。
プレーパークのスタッフとして「子どもと遊ぶ人」ではなく「子どもの遊びを支え見守る人」として地域の多様な力をつなげる遊び場づくりを意識していきたいです。
西ノ島や知夫里島から足を運んでくれる参加者も徐々に増えてきて今後、島前地域の遊び場として広がっていったら嬉しいです。
また来年度、プレーパークで遊びましょうね!
(あいちゃん)
[参加者]
2019年
11月 9日(土) 65名(子ども46名・大19名)
12月21日(土) 23名(子ども12名・大人11名)
1月18日(土) 47名(子ども27名・大人20名)
2月15日(土) 45名(子ども29名・大人16名)
2020年
11月 7日(土) 26名(子ども14名・大人12名)
12月16日(日) 34名(子ども23名・大人11名)
1月17日(日) 23名(子ども13名・大人10名)
2月 6日(日) 64名(子ども 37名・大人27名)