ドクダミと梅

ドクダミと梅

お山の教室では、6月といえば『ドクダミチンキ』と『梅シロップ』を作る季節です。

 

ドクダミチンキを作る

お山では一昨年から作り始めるようになり、このドクダミチンキを主に虫よけスプレーとして使っています。

ドクダミの花は咲き始めが、薬効が最も強くなる時期とのこと。

花を見つけると、大人同士でそろそろだねと話が始まり、子どもたちとドクダミ摘みへ。

花と葉っぱを摘んだあとは、水で洗って水気を取り、干してしっかり乾かします。

乾いた後は、いよいよ瓶詰め作業。

瓶に入れる作業を見ながらも「やらない」と話していたRくんに、「来年Rくんが年長さんになった時に、この虫よけスプレーを使うんだ~」と伝えると、「じゃあやろっかな。」と。

自分事になると、見ている景色が少し違って見えるようです。

「Rくんはお花だけ集める」と話し、瓶の中に花を黙々と入れていました。

隣で作業していたSちゃんは、「あれ?これドクダミの匂いしないよ」と一枚の葉っぱを見せて「ちょっと形も違う…」と話します。

確かに、かすか~なドクダミの匂いしかせず、葉っぱも似ているけど質感や形がちょっと違う…。

ドクダミの葉っぱの中で匂いが移ったのかな?などなど大人と一緒に考察。「きっと違う葉っぱだね。」という結論になりました。

たくさんの葉っぱの中に紛れ込む種類の違う葉っぱを見つけ出す目の良さに感心してしまいます!

葉っぱや花を詰めたあとは、ホワイトリカーを入れて浸していきます。

出来上がりまでは少し時間がかかるこのドクダミチンキ。

また来年、蚊よけ対策に大活躍してくれることでしょう♪

 

梅シロップを作る

梅林を管理されている方のご厚意で、収穫が終わったあとの梅林へ毎年梅を採りにいかせていただいています。

子どもたちは「家で梅シロップ作るんだ♪」と嬉しそうに袋片手に梅林へ。

お山でも梅シロップを作ろうと、子どもたちと手分けして仕込みをしました。

まずは洗ってあく抜きのため水に浸します。梅にはお昼寝時間に浸っててもらい、起きておやつを食べた後水から取り出して、みんなで梅の黒いヘタを取る作業へ。

つまようじ片手に、真剣な表情でヘタをつつくと…「取れた!」

子どもは、自然とヘタのことを『へそ』と呼び、「このおへそ大きいよ~」と会話も弾んでいました♪

さて、いよいよ瓶の中へ梅と氷砂糖を入れて行く作業へ。

氷砂糖を梅1kgと同じ量にし、梅⇒氷砂糖⇒梅⇒氷砂糖…と重ねていきます。

全部入れ終わると蓋をしめ、これで仕込みOK!

あとは出来上がりまで待つのみです。

その日の夕方、Gくんが折り紙を小さく折り畳み、「氷砂糖作った」と見せにきてくれました。部屋に置いた瓶を定期的に覗いては、「氷砂糖、溶けてるよ!」と嬉しそうに話すGくん♪

みんなで梅シロップを飲む日が楽しみだね!

みっちゃん

 

ドクダミの花と葉っぱを茎から取る作業。作業中、木のベンチの隙間からポロポロと花が落ちることがあったのですが、「拾わなきゃ」とベンチの下に潜り込み拾いに行く子もいましたよ♪

花と葉っぱに分かれたところで、水で洗っていきます。

花だけ集めて、黙々と瓶の中へ。葉っぱだけのもの、葉っぱと花を混ぜたもの、と3種類作りました。

ホワイトリカーを入れる時、隣のお友だちに「ちょっと瓶持ってて。」友だちも「分かった」と協力して入れていきます。

梅シロップ作りのために、梅の重さを確認!
測っている様子を見ていた子が「ぼくも作る」と自分のシロップを作る気満々に!お家で美味しいシロップを作ってね♪

梅を水洗い。シンクの中に転がっていかないように、手のひらを上手に使って梅を支えていました。

梅のヘタ取り。真剣な表情です!

梅、氷砂糖、梅、氷砂糖…作業するみんなで順番に入れていきました。

梅シロップを仕込んだ次の日。「あ!ここも、ここも溶けてるよ!!」昨日仕込んだ時と比べ、たくさんの氷砂糖が溶け始めていることに気付いた2人。これからどんな風にシロップになっていくか、見守っていこうね♪