安心できる場所

鶯の声が聞こえました
地元ではこんな時期に聞いたことがないので
「もう鳴くの!?」と驚いたのですが、2月中旬から鳴くのですね。。
「春告げ鳥」って呼び名、素敵だなあ。
昨日のお山の教室で、火の番をしていて散歩にはついていかなかった私に
「はい、かほちゃんお土産」
ここにも春が。。心が柔らかくなります。
海士の春を初めて迎えるけれど、どんな春なんだろう。
そういえば明日は島前高校の卒業式。
島を出ていく高校生がほとんどなんだろうけど、どんな
気持ちでこの春を迎えるのかすごく気になる。
いろんな気持ちが入り混じる春だろうなあ。
そんなことを考えるのと同時に今を一緒に過ごしている子どもたちのこと、
海士で暮らしている子どもたちのこともぐるぐる考える最近です。
(金光寺に上る途中の道で。わたしの家あそこ~!)
小学生になって、中学生、高校生。。(もちろん、途中で島を出る子もきっといる)
年を重ねて、みんな大人になっていくのは当たり前なんだけど
自分の暮らしてきた場所で一つでも好きなところがあったり
ここが楽しいよね。こんな人たちと過ごしたよね。と見つけられるといいな。
いいところばかりな訳はないし、他の場所がいいなと思う時だってあると思うけど
それはどこにいたって一緒だと思う。
自分のいる場所を楽しくするのは、いつも自分。
…なんだけど、そんな風にいられない時もあって、気合を入れて頑張ってばかりも疲れる
やるせない気持ち、悲しい気持ち、、の時に聞いてくれる「人」がいる。大きいなあ。
海士出身の同世代たちと何気なしに話していた時に、改めて思いました。
私は外からこの海士にやってきた人だけど、こうやって受け止めてくれる。
子どもたちと関わる大人の自分だって、安心できる場所や人を求めているんだなあ。と気づく。
聞いてくれて見てくれている人がいるとただ素直に嬉しい。心が動く。
(おいしいね~、と言い合う二人)
「安心できる場所」は物理的なものだけでなく、人の存在がきっと大きくて。
日々を過ごす中で子どもたちも、一人ひとりがどれだけの言葉や気持ちを飲み込んだりしているのか
全部把握はできないけれど、少し気づき、また気づきの毎日。
この子はこう感じるんだ、仲間といるとこんなこともあるのか~と子どもたち同士でも
たくさんのことを感じていると思います。
その中でここに来たら「なんか、、楽しい」「この人たちといるのが好き」
「今日は甘えてみよう」安心の中に、包まれてるといいな。
自然の中で遊ぶことは「お山の教室」の醍醐味。それは子どもたちが育っていく上での
ひとつの手段であって、大きなもう一つの根っこはこういうことかな…と子どもたちとの日々、
海士での生活を自分も体験をしながら、かみ砕いているところです。
子どもたちにとっても大人にとってもそんな場で在りたいなあ。