海での経験

お山の教室では、6月下旬から週2回、磯遊びにでかけ、海の日以降は海遊びを始めています。
海へ行く前には、はじまりの会で危険生物について確認し、お弁当の時間にはクイズを出し合ったり、夕方の基地で遊ぶ時間にはカルタのように遊んだり、楽しみながら少しずつ海の危険生物について知っていきます。
実際の海でウニを見つけると、
「ウニだ!危険生物のカードにもあったよね!」
とすぐにカードのことを思い出す子どもたち。
「優しく持てば大丈夫だよ」
とスタッフが伝えると、そっと両手で持ち、
「トゲトゲしてる!」
とじっくり観察している姿がありました。
危険生物だからと遠ざけるのではなく、どんな生き物なのか、どう関わったらいいのかを知り、子どもたち自身が考えながら海の生き物と関わっていくことを大切にしてほしいと思っています。
知々井地区で磯遊びをした日のことです。
前回は波がおだやかで、エビやカニなどの生き物探しを楽しんでいましたが、この日は少し波があり、水深も深く、海の中が見えにくい様子でした。
海の中を覗き込んでもなかなか生き物の姿が見えません。
「今日はエビが見えないね。」
「波があるからかな?」
「あっちだったらいるかな?」
と、海の様子を見ながら話す子どもたち。
しばらく探していると、少し深い場所で年中のNちゃんが波に揺られてプカプカ浮くことを楽しみ始めました。
それをきっかけに、年中・年長の子ども達も集まり、いつの間にかエビやカニ探しから、波に揺られて浮く遊びへと、子どもたちの遊び方も変わっていきました。
その様子を浅瀬からじっと見つめていた年少のHちゃんとMちゃん。
Hちゃんから「あっちに行きたい!」と声を掛けられたので、一緒に手を繋いでみんなが浮かんでいる深い方へ向かおうとすると、近くにいたMちゃんも「一緒に行く…。」と少し緊張した表情をしながらも、私の手をぎゅっと握りました。
3人で手を繋ぎ、いざ海へ!
最初は深い方へ向かいながら、何度も足元を確認したり、私の方を見たりしていた2人。
しばらくすると、
「足付かないね!」
「浮いてる!」
と声を上げ、波に揺られることを楽しみ始めました🎵
波に揺られながら遊んでいると、Mちゃんの鼻に海水が入ってしまい、
「……海、出る。」
と、驚いた様子のMちゃん。
そこへ、通りかかったスタッフと一緒に、鼻から「フーン!」と、入った海水を何度か出して出しているうちに海水が抜け、少しずつMちゃんの気持ちも落ち着いていきました。
私は、海水が鼻に入ったときのMちゃんのとても驚いた表情を見ていたので、あえてこちらから海へ誘うことはしませんでした。
Mちゃんの「こうしたい」と思う気持ちやタイミングでこの後の過ごし方を選んでほしいなと思い、少し離れたところから見守ることにしました。
すると、思っていたよりずっと早く、
「もう一回入るー!来てー!」
と元気な声。
再び海へ向かい、ジャブジャブと楽しそうに遊ぶMちゃんの姿がありました。
それから海遊びを重ね、今では顔に海水が掛かっても気にすることなく、口に入った時は、「ピュー!」と自分で吐き出して、そのまま遊び続けています🌊
あの日、鼻に海水が入って驚いたことも、「こうしたら大丈夫」と知ったことも、Mちゃんにとって海を楽しむための一つの経験になったのだと思います。
海遊びを続ける中で、子どもたちの楽しみ方も少しずつ広がってきています。
夏の始まりには、海に入ることにドキドキし、「入らない」と浅瀬から眺めていた子も、今ではスタッフと手を繋いで海に入り、身体を浮かせたり、足をバタバタと動かしたりしながら楽しんでいます。
一人ひとりが自分なりに経験を重ねながら、「やってみよう」と思えることが少しずつ増えていくお山で過ごす時間。
いろいろな子どもたちの姿や表情を見ながら、自分から「やってみたい」と思うタイミングを大切にしたいと思うようになりました。
夏も後半になり、子どもたちはすっかり海遊びにも慣れ、それぞれの楽しみ方で海へ向かっています。
これからも子ども一人ひとりの気持ちを大切にしながら、季節ごとに変わる自然に触れ、自分なりの楽しみ方を見つけていってほしいと思います🏔
しお
海遊びへ出発する前に、みんなで荷物のチェック!準備はできたかな?🎒
海に入る前には準備体操!「1、2、3、4~🎵」元気いっぱい身体を動かします!
テトラポットの隙間を「じ~っ👀」エビやカニを探すのに夢中です🦀
ぷか~っと浮く練習中!少しずつコツをつかんできています!
スタッフの頭に海藻を乗せて…髪の毛に見立てて楽しむ子ども達☺
鼻をぎゅっとつまんで、飛び込む準備!ちょっぴりドキドキ…!
遠くの岩場まで泳いで到着!岩場をEntoに見立て、ホテルごっこが始まりました!
海遊び後、漂流物や貝殻探し🐚「こんなのあったよ!」と見せ合いっこ!
