自然との付き合い方 ~危ないだけで終わらせないように~

新年度が始まって1ヶ月以上が経ち
「今日はこんなことしようかな♪」と
お山での楽しみが日々増えている子どもたち。
自分の好きなことをじっくり味わいながら
外で元気いっぱい過ごしている姿があります。
ポカポカ陽気に誘われるのは
虫などの生き物や草花も一緒。
甘い蜜のツツジやコロコロかわいいダンゴムシなど
子どもたちにとって嬉しい自然物が身近にある一方で
毒を持っている生き物や草花も同じ環境の中で生きています。
「毒を持っているから」「危ないから」と言って
遠ざけたり、環境から排除してしまうのではなく
毎日自然の中で過ごしていくからこそ
「どうしたら自分の体を守ることができるのか」
という方法を子どもたちと一緒に考えていくことが
生きる力に繋がっていくように思います。
そのために、一つ目に
「初めて見たもの、よく知らない虫や草花は触らない」
「危険な虫や草花を見つけた時には、周りの人や大人に教えてね」
と、子どもたちにお山で過ごす約束として伝えます。
二つ目に、
「この虫はここに毒を持っているよ。大きさはこれぐらいだよ」
「この花は口に入れたらお腹が痛くなるよ。よく見てから口にしてね。」
と、遊びに行く前に写真を見ながら特徴をみんなで確認しています。
三つ目は、
「ここに危険な草花や虫をみつけたよ。気を付けてね」
と、危険を見つけたその場でみんなで確認し、
危険がない距離や場所から実物をじっくり観察します。
これら3つのことを子どもたちと一緒に実践する中で
1つ1つ知識や経験として積み重ねています。
「みーなーさん!ここには○○があるから気を付けね!」
と大きな声でみんなに知らせてくれる年長・中の子どもたち。
その表情はとても得意げです。
そんな大きい子たちの姿に憧れ
大きい子の声掛けの後に続いて「みーなーさん!」と
改めてみんなに声を掛ける年少さんの姿もセットであります。
おいしいもの、きれいなもの
食べたらいけないもの、触ると危ないもの
自分で考えたり、周りの人と確認しながら
自然の中で過ごす面白さや楽しさを
これからもどんどん深めてもらえたら嬉しいなぁ☻
ゆまちゃん
遊んでいる時に『ツチハンミョウ』を発見!
触らないようにそーっと瓶の中に入れて「お尻が大きいんだよ!」という特徴をみんなで観察。
クマバチ捕りが楽しいこの時期。
メスのクマバチには針があるので、触る前にオスかメスかを顔を見て確認。「鼻が黄色いからオスだ~!」
オスのクマバチだと分かると安心して触れるね。傷つけないように優しくそーっと触って「フワフワだ~☻」とにっこり。
おでかけ出発前に確認した『シャクナゲ』の花、みーつけた。「写真を持って行こう」と提案した年長Rくんのおかげで、実物と写真を見比べることができました。
先を歩く大きい子たちが教えてくれた『マムシグサ』。「あ、ここにもあった!」とその近くに生えていた別のマムシグサを見つけた年少Aちゃん。名前や特徴を自分のペースで覚えている年少さんたちです。
「白いお花可愛いね~!」とクサイチゴの花を眺める年少さん3人。「これはイチゴのなるからとっちゃだめだよ!」と年長さんに教えてもらってからは「見るだけ見るだけ♪」と言って楽しみにしている姿がありました。
モグラの死体を発見。「何で死んじゃったんだろう?」「鼻が長いね」「フワフワだ」「かわいいね」それぞれの考えや気付いたことを心の中で巡らせたり、言葉に出して共有してみたり♪
虹広場には様々な色のツツジが満開に!色ごとに味が違うのか蜜の味を比べてみたり、大好きな家族へお土産用のツツジを集めたり。沢山動いた後にはツツジの蜜を吸うと元気が出るよ!と子どもたち。
沢山歩いて暑い💦そんな時には木陰の下でお茶休憩をしよう!気持ちよく吹く風に「風さんありがとー!」と感謝の言葉が出ていましたよ。