海士町に移住して…お山の保育と島の暮らし

2019年8月にお山の教室の保育士の一員に加わりました若柳愛(ニックネーム:あいちゃん)です。
子ども2人(10歳、4歳)、夫と4人家族で移住して早半年…。お山の保育と島の暮らしについて振り返りたいと思います。
海士町へ移住する前は埼玉の私立保育園で働いていました。保育士として働き始めて3年目に保育士主導型の一斉保育に疑問を持っていたところ、汐見稔幸先生(白梅学園前学長)の講演会で【主体的で対話的な深い学び】というテーマに出会い、私の保育観にぴったりと合致!
自分の求める保育観がみえてきました。
そんな中、たまたまみていたFaceBookでお山の教室の求人をみつけました。自分の子どもも島まるごとフィールドにして遊びこんで欲しい!私もそんな島の保育がしたい!と、想い家族に相談しました。
旦那の古くからの友人が島前高校の教員をしていることも後押しして、海士町への移住を決めました!
【お山の保育について】
夏は海で思い切り遊べる、海でとったものをちょっと食べてみる、イチゴ・ビワ・栗・みかん…季節の実を思う存分採って食べられる、島の環境を存分に味わえる!
子どもはさておき私自身がめちゃくちゃ楽しんでいます!
子どもの安全管理・危機管理以外は〝こうしなくてはいけない″ということが極力少ないのです
そんな自由の中からしか創り出せない保育・育つ力があると実感しました!また、お山ではスタッフが子どもの育ちを振り返る話す時間がものすごく多いのに驚きました。
埼玉では事務作業に追われて振り返る時間はほんのわずか。「やるべき事」に追われて子どもの育ちをじっくり話し合う時間がとれませんでした。
それに比べて、お山の保育はその日の保育を振り返る時間をほぼ毎日とっていて、子どものことを話します。
こうした日々の振り返りを丁寧にやっているのは初めてのことで、スタッフとしての充実感があると共に子どもの育ちに寄り添う姿勢が素晴らしいと思いました!
↑地区へのおでかけでは、伝統ある神社にいったり地区の魅力ある場所に遊びにいきました。
ゆっくり歩いて散歩しながら虫や植物をみつけては止まってみたり触ったり・・・
地域の方と出会ったらあいさつして話をしたり・・・
おでかけする度に発見があります!
【島の暮らしについて】
海士町のキャッチフレーズ「ないものはない」ということを実感しました!
ないものは買う、お金を払って遊ぶ、食べる選択ばかりしてきましたが必要なものはある、ないなら作り出す、あるもので暮らす自分の生活を振り返るいい機会になっています!
↑引っ越してすぐにご近所さんからいただいたおすそ分けの新鮮な野菜たち。
引っ越し当初は知り合いも少ない中で不安でしたが、おすそ分けを頂いたり遊びに誘ってくださったりと、子育て面や生活面で安心して生活が始められました。
また、自分で食べ物や道具、楽しみ、遊ぶことも作り出している島の人々の暮らしは、自然と向き合いながら地道で丁寧。
そこに生きる豊かさを感じます!
季節の木の実を採ってはジャムやお菓子やおかずをつくりました。
こうした季節の手仕事も島の楽しみの一つです!
天然の釣り堀みたく餌をつけるとすぐに食いつき、たくさん釣れたのには驚きました!
釣りをしていると島のおじちゃんが声をかけてくれ、釣り方や釣りスポットも教えてくれました。
島の人々の温かさに触れ、嬉しかったです!
隠岐しぜんむらのネイチャーチームの活動にも参加させてもらいました。
そこで隠岐の大地の成り立ちそこでの人々の暮らしの歴史を学ぶ機会があり、海士町の魅力を知ることができました。
ネイチャーチームから自然文化を学び、それを保育に生かせる、子どもたちに伝えていけることは私にとって最高の環境です。
これからも子どもたちと島をまるごと!
遊びこみ楽しみたいと思います!