自分で考える。自分で決める。

お山の教室では、子どもたちが自分で考える姿や自分で決めたことをやってみる姿を見守ることを日々大切にしています。
子どもたちが今までの経験を思い出して自分なりに考えたこと、自分の気持ちと折り合いをつけて決めたこと、実際にやってみて自分が感じたことなど、1つ1つ自分事として向き合った時間こそが、この先その子自身の味方になってくれると思うからです。
時に見守る側は、急かしたい気持ちになったり、「それは上手くいかないんじゃない…?」と思ってしまったり、子どもの姿に声を掛けたくなってムズムズしてしまう場面もあります。
そんな気持ちを持ちながらも『見守る』という選択をしてみると、それまでは見えてこなかったその子自身の思いや考えが見えるようになったり、逞しく自分の力で乗り越えていく姿があったり、『声を掛けなくてよかった』と思うこともしばしば。
ある日の地区へのおでかけのこと。
地区へおでかけに行くときは、体を守るものとして水筒、帽子、お弁当の3つを必ず持っていきます。
それ以外のもの(着替えや替えの靴、上着、カッパ、など)は自分が必要だと感じる物を持っていくといいよ、という風に伝えています。
この日は、地区の方に敷地内にあるシークワーサーを採りにおいでと声を掛けてもらい、子ども達は収穫を楽しみにおでかけへ向かいました。
お土産用のシークワーサーを持ち帰る為にビニール袋を持って出発した子が多い中、年少のMちゃん、Hちゃんは袋を持たずに歩き始める姿が。
「準備はそれでいいの?」と聞くと「大丈夫!」と言い切るMちゃんと、にやりと笑って通り過ぎるHちゃん。
現地に着き、周りの友だちが嬉しそうにそれぞれの袋の中シークワーサーを集めていると、Hちゃんは実を1つ、大事に収穫したかと思えば、お家や自分へのお土産ではなく「(お山の)おやつにする」とスタッフの袋の中へ。
また少し時間が経つとHちゃんの手の中に実が握られていますが、気が付けばまたスタッフの袋の中へ…。
実はこの日ビニール袋をおうちに忘れていたHちゃん。袋がないことを自分でもよく分かっていました。袋がなくてもお家へのお土産用を持って帰る方法はあります。
しかし、この時のHちゃんは自分や家族用に持って帰るお土産で手が塞がってしまうことよりも、木の周りで見つけた草いちごを集めて食べたり、大きなミミズを触ってみたり、手が自由に使えることが1番心地よく過ごせる方法だったようです。
誰かに相談したり、代替え案を考えたり、忘れ物をしてしまった時の解決法は沢山あるけれど、自分の気持ちが1番穏やかに過ごせる方法を自分で考えて決めたHちゃんだったようです。
袋がないもう1人のMちゃん。
最初は「集めない」と話していましたが、お山を卒園したお兄ちゃんがこのシークワーサーが好きだったことを思い出して1つ、また1つと手の中に。
気が付けば小さな手の平の上に立派な実が6つになり、Mちゃんの表情も満足そうな様子です。
袋がない分持ち帰る時は一苦労。歩いている途中に手から逃げ出そうとする実を必死に抑えたり、周りの友だちやスタッフの助けを借りたり、なんとか無事にお土産を持ち帰ることができました。
最初は「いらない」「集めない」と思っていたけれど行ってみたら気持ちが変わることもあることや、必要な道具がないことで苦労したことなど、実体験してみるなかで自分にとって必要な物を準備する力や見通しに繋がっていくのでしょうね。
『自分で考える』『自分で決める』という場面が多いお山での生活です。
その子なりの「こうしてみよう」と
行動する姿を大切にすることは
もちろんのこと、
幼児期らしい
見通しの幼さや経験値の少なさから
上手くいかない時には
子どもたちより
少し長く生きている先輩として
一緒に考えたり、
やってみようとする姿を励ましたり、
その子の気持ちに寄り添えるような存在に
なりたいなと思います。
ゆま
在園児の保護者の方の田んぼで泥んこ遊びをさせてもらいました。
生き物を捕まえて観察するもよし!泥温泉を作ってはいるもよし!活動場所が田んぼだからこその自分のやってみたいことや好きなことを楽しむ時間となればいいなと考えています。
年中Amちゃんと年少Mちゃんは泥の中で泳ぐことを楽しんでいました♪
泥んこ遊びで汚れることに抵抗感があった年少Hくん。
畔の自然物を集めてふりかけを作ると、田んぼの中にいるみんなに「いらっしゃいませ~!!」と声掛け。
年少Tちゃんも仲間入りしてお客さんからの注文に受け答えしていました。
この日はタケノコ堀り。
丁度良いタケノコを見つけた年少Sくんですが押しても引いても抜けないタケノコに苦戦中です。
タケノコと関係すると思ったのか、近くにあった倒木を押したり叩いたりした後にもう1度タケノコに力を掛けてみるけど状況は変わらず…。
最後は大きい子の助けを借りて無事に収穫できました。
大きなタケノコを収穫した年中のNちゃんとAちゃん。
ロープで巻いて運ぼう!と作戦を立てた2人ですがやってみたら全然上手くいかなかったようです。
そこからもう相談しなおし、10秒ずつ交代で持つことにしていました。
草いちご探しが楽しいお山の子どもたち。
この日も赤い草いちごを探しに出かけたのですが、途中で黄色い実のもみじいちごを発見!ひとまず実っている分だけ収穫してみんなで分けよう!と帽子の中に集めます。
帽子をカゴにしたことで頭を守るものがなくなった年中のAちゃんとHちゃんは、「蜂が来ないように」と姿勢を低くして進んでいました。
おでかけ先で見晴らしの良さそうな崖を発見。
上に登ると海が見えたり、崖の下に見上げる人がいることで、海士では身近なフェリーの見送りごっこが始まりました。普段は見送る側が多い子どもたちは嬉しそうに手を振り振り、「元気でね~」「ありがと~」と言葉を残していました☻
去年巣立った年長さんが残してくれた竹のすべり台。
そのまま滑っても面白いけれど、シートを使えばもっと良く滑る!!すべり台の上をシートで滑ったり、シートに2人で乗ってみたり…遊びの中でもアイデアがどんどん膨らんでいきます。
取り外しができるブランコで遊んだ帰り道。
こんな風に持ったら持ちやすいかも!と閃いた様子の年少HちゃんとMちゃん。
実際に水筒や帽子をブランコに引っかけ歩いてみたら…「重たい」「持ちにくい」。リュックは自分で背負って、水筒だけ掛けることにしていました。
