寒い冬は何して遊ぶ!?

寒い冬は何して遊ぶ!?

冬でも、外で過ごすことは春・夏・秋と変わらないお山の生活。

寒い中でもよく遊ぶ子どもたち。

 

けれど、それは今の寒さだったらどんな服装をしたらいいか?何を着ると暖かいのか?を、気温の変化とともに知っているから遊べることでもあります。

 

足首が出てると寒いから靴下は長い方が暖かい。

手が冷える時は手袋がなくても軍手が手を温めてくれる。

軍手は手を暖かくしてくれるけど、雪遊びで雪をたくさん触っていると濡れて手が冷えてしまう。

風が強い日にカッパを着ると風を通さなくて暖かい。

などなど…。

 

防寒着が足りないと寒くて泣く日もあったりしますが、寒さが身に染みるからこそ、防寒着を持ってこよう!と家で準備して持ってくる姿があります。

また、水筒に入っている暖かいお茶やお湯を飲むと体を中から温めることができるのも、寒いからこそ気付くことです。

大人にとっては当たり前のことだけれど、子どもたちは日々体感し、気づき、実践しています。

 

それでは、寒い中でも、準備や工夫をしながら、冬だからこそ!ということを生かして遊ぶ子どもたちの様子をお伝えしたいと思います。

 

【冬に出会えるものたち】

●フユイチゴ

気温が低くなってくると、そろそろフユイチゴ出てきてるかな~と楽しみにしています。

冬は、みのる食べれる実がぐんと減るため、貴重なイチゴ!

みんなで夢中になって採りました♪

 

●枯れたあとに残るもの

柿の木の下に落ちていたのは、柿のヘタと柿の種。

柿のヘタで焼き鳥作り。

落ちてた枯れ枝と杉の葉を集めて、クッキングごっこ♪

この日作って焼いていたのも焼き鳥(笑)

 

【雪遊び】

冬と言えば雪!

あまり多くはないですが、海士でも一冬に何回か雪が降り積もります。

うっすらの雪だったとしても、「そりしたい」「ゆきだるまつくりたい」と楽しみにしてる子どもたち。

まずは定番のソリ遊び。

あまり急じゃないところでは、スノーボードのように。

こんな使い方も。

雪の日に落ちてる薪探し。

そりが大活躍しました!

 

雪の上にはいろいろな足跡も見つかります。

足跡を追いかけてずんずん進む子どもたち。

足跡を辿っていくと…あれ!?足跡が消えてる!?

もしかしてここに巣があるのかな!?と想像を膨らませておしゃべりも弾みます♪

 

 

「いらっしゃ~い」

「かき氷屋さんで~す」

机の上では雪を使ったかき氷屋さんの始まりです。

ヒサカキの実や椿の花から色を出し、シロップに。

美味しそうなかき氷ができていました♪

 

 

 

【氷探し】

朝登園して見つけたものは……

つらら!

夜中の最低気温は1℃だったのですが、冷たい風が当たったのか蛇口からつららが出来ていていました。

 

この日は海士町でもたくさんの雪が降り積もった日。

大きなつららを見ることが出来ました。

海士では氷点下まで冷え込む日がそれほど多くはないのですが、今年は寒気の影響でたくさんのつららに出会うことができました。

 

気温が低くなる前に、水を入れてお花も入れて大人と一緒に氷作りの準備にいそしむ子もいました。

花入りの氷がしっかり作られていました♪

水が氷になったり、雨が雪になったりと、体感だけでなく気温の変化が目に見えて分かりやすい季節だなと感じます。

 

【風の強い日】

島の冬は強い風がよく吹きます。

風吹くと、ぐっと体感気温も下がり寒さも増すのですが、子どもたちは「凧飛ばす!」と自作の凧で凧あげ大会が始まりました。

凧を飛ばすために、風よ吹け~!という気分。

寒い気持ちも吹き飛んでいきます。

糸の先を落ちてる枝に巻き付けて、糸の長さを長くしたり短くしたり調節できるように工夫していました。

 

【暖を取る】

寒い冬は、手や足が冷えやすい。

元気に遊びに行っても、「手が冷たい~💦」「足が冷たい~💦」と帰ってくる子もいます。

そんな時、火は子どもたちの味方!

温まるまで、じーっと火の側に。

寒さで固まった体も、火の暖かさがほぐしてくれます。

 

…と言いつつ、暖を取るだけでは終わらないことの方が多い(笑)

この日はおやつに焼きりんご。

寒い日は、温かさと甘さがより体に染みます。

 

【走る!】

寒い日は、「ちょっと運動してくるわ」と言って基地の周りを走る子どもたち。

寒がっている子には体を動かすと体が温まるよ~と伝えています。

実際に動くと体があったかくなる!と知っている子は、「寒い…」と言う子に、「走ってきたらいいじゃん」と言う姿もあったりします。

小学校との交流会で小学生とリレーをしてからは、リレーしよう!と子どもたちが集まってリレーごっこをしている時がありました。

走り終わった後は、「あ~あつい!!」の一言。

暑くなったら上着を脱いで、じっくり遊んだりして寒くなってきたら上着を着て…と、自分自身で服装を調節しています。

 

 

節分も過ぎ、梅のつぼみも見られ始め、季節は少しずつ春へと向かいはじめています。

季節の移り変わりを感じる色々な芽吹きを一つ一つ見つけながら、子どもたちと春に向かう変化を楽しんでいきたいと思います♪

 

みっちゃん