野外クッキング~経験して考える~

野外クッキング~経験して考える~

今年も9月から始まった野外クッキング。

野外クッキングでは、お米洗い班・野菜切り班・火起こし班の3つの班に分かれて、『羽釜ご飯』と『具だくさん豚汁』を作っています。

 

先日のクッキングで、思うように火が点かなかった年長さんのTちゃん。

しっかり木を組み、マッチで火を点けますが、火起こしの準備をゆっくりしてしまい釜で木を組み始めたのは着火の目標時間ギリギリ。

その焦りから急いで次の薪を入れようとして、木がぶつかってしまい崩れて、火が消えてしまいました。

「今度こそ!」と組み直して、安定した火が出来ましたが、なぜか豚汁づくりの途中にも消えてしまいました。

 

お昼寝の前にする、楽しかったことや困ったことを伝える“ふりかえりの会”で、Tちゃんは「火が消えたのが不思議でした」「理由もわからない」と発表。

 

その日の午後の時間に、火が消えた理由を一緒に考える時間をとり、実際に木を組んで、薪の組み方、崩れ方、安定した火への薪の入れ方など、一つひとつを振り返ってみました。

崩れ方を再現した時に、「あっ!」と何かに気が付いたTちゃん。

木を組むときに空気が通るようにしていましたが、崩れた時には空気の通り道がふさがれていて、「空気が入らなくて消えちゃったんだ」と納得の表情。

 

1回目の火が消えた理由に納得ができたため、2回目の消えた理由も再現して考えてみると、「これも空気が入らなかったからか~」と、火が消えてしまった原因が『空気が入らないかった』ことに気が付くことができました。

再現しながら『火が消えた理由』を考えると、答えが見つかるのはあっという間♪

原因がわかり、腑に落ちたことで「あちゃ~」と言いながらも笑顔を見せてくれました☺

 

頭では分かっていても、実際にやってみないと気づけない点もあります。

実際に取り組んだ時の疑問をそのままにしておくのでなく、「なんでだろう」と考えることが大切だと思います。

子ども達には、今後も『挑戦』と『考える』を大切にして過ごしてほしいです☺

あがちゃん

 

「みーなーさーん」と火起こし班の友だちを集めて、年長さんが木の組み方を伝授!
この時にしっかりと『空気が通る穴(隙間)』を作ることや、組む順番や、必要な枝や竹の本数まで丁寧に伝えます。

以前は大人と一緒に、マッチを擦っていましたが、今回は一人で挑戦!
マッチを杉の葉に押し当ててしまい何度か消えてしまいますが、友だちから「押し当てないよ」と教えてもらい火を点けることができました♪

お家で教わった「赤子泣いても蓋開けるな」を呟きながら、弱火で蒸されるのをじっくり待った結果、ふっくらもちもちのご飯の完成!
完成した嬉しさもあり、周囲にいた友だちやスタッフに「味見どうぞ」とご飯を少量ずつ配っていました☺

最初のクッキングでは不慣れな包丁で怪我をしないか心配でしたが、回数を重ねていくことで安定感も増し包丁の扱いも上達してきました!
これからも野菜切りや火起こしなども、経験していこうね!

柔らかい葉物は手でちぎれる!手やハサミで切る野菜や、コンニャクなども手でちぎる時もあればスプーンで小さくするときもあります。

火起こし班が点けた火と、野菜班が切った野菜を使って、豚汁作り!
「火は強火でお願いします」と、作っている最中も声を掛け合って、美味しい豚汁を作っていきます。

自分の班でのお仕事が終わったら、ご飯を食べる準備。
天気を見て「きょうはここでたべたい」と子どもたちで食べる場所を決めます。
「少し雨降っているからここにしよ~」と屋根の下でのご飯となりました。

午前中の火起こしで思うように火が点かなかった年長さんのTちゃん。
午後の時間にスタッフと一緒に原因を考えました。
火が消えた理由が分かった後はとても素敵な笑顔を見せてくれました✨